見晴らしの良い田園風景を背景に存在感のある黄色い建物と看板が目印のパーティーハウス。エントランスに掲げられているネオンのサインをはじめ、店内もレトロな喫茶店のような佇まいで、どこか懐かしい雰囲気を感じさせてくれます。地元の方にとっては馴染み深く、レストラン兼居酒屋として創業から35年以上愛されてきました。
パーティーハウスと言えば、まずびっくりするのがメニューの豊富さで、ドリンクを含めると250種類もあった時も。こうした背景には、“家族3世代誰でも、必ず食べたいものがあるレストランにしたい”というこだわりがあります。
現在お店を切り盛りしているのは二代目の北田圭一さん。愛されてきた良さはそのままに、時代に合わせ少しずつお店をアップデートしてきました。目指すところは「ファミリーレストランと敷居の高い専門の間くらいで、手作りで美味しいものを提供するファミリーレストラン」と北田さん。お店のこだわりは守りながらも、品質とオペレーションを改善するためメニューを変更し、現在は約120種類の料理を提供しています。お店の内外装に関しても、レトロでアットホームな雰囲気を残しつつ居心地が良くなるよう改修をしてきました。
料理には特に北田さんのこだわりが詰まっていて、見栄えの改良や味付けの調整はもちろん、化学調味料は使わずラーメンなどのスープは鶏がらや野菜、昆布などから取るなど、専門店顔負けの力の入れようです。そうした中でも昔からの看板メニューは「中華ちゃんめん」。
中華ちゃんめんとは、中太のちぢれ麺の上にたっぷりの野菜やお肉などで作ったあんがかかった、あんかけ焼きそばです。これが一人分?とも思える大皿に乗った、ボリュームたっぷりの一皿ですが、自家製のスープを醤油ベースのたれで和風に仕上げ、あっさりと最後まで美味しくいただけます。なんと来店される3割位の方が注文されるのだとか。味付けはもともとの「中華ちゃんめん」に加え「ピリ辛チゲちゃんめん」も。
そんな人気メニューの中華チャンメンを使って、新しいパーティーハウスの展開をいろいろと模索している北田さんが、まず最初に形にしたのが「冷凍中華ちゃんめん」です。家庭でお店の味を再現するためには多くの試行錯誤が必要で、パッケージングまで含め構想から約1年かけて商品化にこぎつけました。パッケージは2食入り。店頭の他「道の駅 浅井三姉妹の郷」や「長浜くらしノートストア」などで販売中です。
2020年からはコロナウィルス感染症の拡大を受け、配達やテイクアウトに力を入れていて、今ではほとんどの料理をご家庭で楽しむことができるようになりました。さらにお店の快適な空間づくりや新しいメニューの開発など、まだまだやりたいことがたくさんあるという北田さん。新しい風を取り入れながらより一層地域に愛されるファミリーレストランへと、北田さんの挑戦は続いていきます。
パーティーハウス 〒526-0231 滋賀県長浜市北池町426−3 Tel : 0749-74-1111 【営業時間】 11:00~15:00 17:00~22:30(ラストオーダー) 定休日:水曜日