• 2021.12.1
  • 食と暮らし

笑顔でつながる農園カフェに 〜Farm café Lian〜


長浜市内の国道365号線を北に向かい、高時川の阿弥陀橋手前、自然豊かな高月町馬上(まけ)集落の入り口にたくさんのビニールハウスが並んでいます。そこに、大きな農作業場を改装したカフェが誕生しました。
その名は「Farm cafe Lian(ファーム カフェ リアン)」。


立ち上げたのは、この地で農業を営む「ヨコタ農園」の横田圭弘さん、尚美さん夫妻。
農園では、普段米、麦、大豆、ブロッコリー、キャベツなど旬の野菜、いちごを栽培しています。それに加え、いちごやブロッコリーの収穫祭イベントを開催し、飲食マルシェやアーティストライブを行うなど、お客さんに楽しんでもらっています。
このことで、農園が大切にしているお客さん同士の交流を通じて多くの笑顔が生まれ、それが普段の農作業の励みになり、ご先祖様から受け継いだ農地を守っていければと考えています。

今回農園カフェを作ったのも、このようにお客様や地主の方などたくさんの人の支えへの感謝の気持ちからだと横田さんは言います。
その契機となったのが、2018年の台風によるビニールハウスや農作業場の損壊にあります。
「もう農業ができないのか」と絶望の縁に立たされたとき、被害を知った多くの人が次々と復旧の応援に駆けつけ、また励ましの手紙をいただき、気持ちが折れることなく何とか復旧できました。このとき、多くの人に助けていただいた「ご恩」を絶対に忘れず、その「ご恩」は次の人へ次の人へと送っていく「恩送り」こそが、これまで助けていただいた人への恩返しだと思い、農園カフェ立ち上げに至ったそうです。

カフェに改装したのは、元大工の父が現役最後の仕事に建ててくれた木造合掌軸組み造りの農作業場です。この特色ある合掌軸組みを見えるように工夫しました。
カフェでは、多くの人が憩えることはもちろんのこと、音楽ライブ 、講演・講座、ワークショップ、マルシェなど多目的に使えるようになっており、特に子ども達の笑い声が聞こえる居場所となることを願っています。

カフェのメニューは、農家らしい野菜中心の料理。野菜サラダは採れたてでみずみずしさ、シャキシャキ感が半端なく、さつまいもスープやおからハンバーグ、自家製小麦の全粒粉を使ったパスタ、自家製いちごと池田牧場のコラボアイスなど、料理1つ1つに農園で採れたものを使い、素材を生かして丁寧に作られていました。

カフェという言葉では片付けられない「子どもから大人まで、自分のやりたいこと、好きなことが見つけられ、笑顔でいられる場でありたい」という横田夫妻の人柄がよく伝わる素敵な場になることが期待できます。

カフェは、2021年12月17日までプレオープン、11日・18日はライブイベント、そして19日からいよいよグランドオープンとなります。(火・水曜日定休)

 

[お店情報]
Farm cafe Lian
滋賀県長浜市高月町馬上2291-4
定休日  年末年始、毎週火・水曜日(予定)
TEL 0749-53-2808
URL  https://yokota-nouen.com/
Facebook  https://www.facebook.com/yokota.nouen/
Instagram  https://www.instagram.com/farmcafelian/

川瀬智久
この記事を書いた人
川瀬智久
身長188cm、市役所入庁以来、背の高さだけはNo.1をキープしています(笑) 「人がまちを動かす」を理念に、広報を通じて、人がつながり、共感を与え、市民活動を喚起、活発化させられるようがんばります!今回の取組みで、観光のような「ハレ着」とは違った「普段着」の長浜の魅力、愉しみ方を紹介し、「長浜いいね!遊んでみたいね!住んでみたいね!」と、行動に移してもらえるようデザインしていきたいですね。