• 2017.10.3 長浜の人
  • 市民カメライター養成講座

I HAVE A DREAM 菊水飴の謎にせまる


私には、幼いころからの夢がありました。
それは

「余呉の菊水飴の、作り方を知りたい!!!」

伸ばして、巻いて、食べる水あめ。
とても不思議で甘いお菓子が、いつも隠居の祖母のそばにありました。

菊水飴あわあわ
どうしてこんなにやわらかいんだろう
どうしてこんなにのびるんだろう
どうしてこんなにおいしいんだろう
“どうやってつくるんだろう??”

長浜で育って〇〇年。ようやく、その謎を解く機会がやってきました!

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お邪魔したのは、長浜市余呉町坂口にある 「菊水飴本舗」さん。

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お店の敷地内には、立派な門構えも。
歴史を感じます。

 

菊水飴56年前

今から、56年前のお店のお写真。

 

菊水飴歴史

さらには、明治の頃の様子も残されています。
1636年、江戸時代の創業と言われています。

 

15代当主、平野市朗さん。
昨年12月に新しいパッケージになった菊水飴(むかって右)と、
昔ながらの菊水飴(左)を手に取っていただきました。
どちらも、お気に入りとのことです。

菊水飴市朗さんなやむ

勇気を出して、「作っているところを見せてください!」とお願いしてみたところ・・・

 

 

「どなたにも、お見せしたことがないんです・・・」
とのこと。
そこでこっそり、つくりかたを教えていただきました。

「菊水飴のつくりかた」
① でんぷん(粉)を、大麦麦芽と合わせてお湯の中で発酵させる(平均8時間~12時間)
② 煮詰める
③ 搾る
④ 不純物を取る
⑤ 再び煮詰めながら水分調節をして仕上げる。←一番難しい!

の、主に5つの手順があるそうです。
一番のびっくりは、かかる時間の長さ!!
そして

「白く泡立てるところが、水あめの命。まろやかさがでるんです」
昔ながらの手間暇をかけた作り方。
そこに、あの柔らかさと、美味しさの秘密があったんですね。

今では、無添加の優しい味わいが、特に小さいお子さんをもつママたちから注目の的だそうです。

 

菊水飴市朗さん

 

「これからも、若い人たちに愛される水あめを作っていきたい」と、意気込みを語ってくださった平野さん。
この美味しさを次世代に繋げていってくれる、16代目を募集中とのことでした。
興味のある方はぜひ一度、お店を訪ねてみてください。

ちなみに。

夢はもうひとつありまして。
今回、特別に平野さんに了承を得て、実現しました。
名付けて、

 

「菊水飴って、どこまで伸びるの??大実験!!!」

菊水飴のびる

おお!!まだまだいけそう!!
てことで、目安に2歳児(身長83センチ)を並べてみたところ・・・

菊水飴とそうくん上

菊水飴とそうくん下

てことで、およそ、166センチ!!でした!!

夢って叶うものですね・・・(平野さん、ありがとうございました!)

 

 


菊水飴本舗
滋賀県長浜市余呉町坂口576
電話 0749-86-2028
ホームページ http://www.kikusuiame.com/

 

小野千穂
この記事を書いた人
小野千穂
長浜市高月町で育つ 高校を卒業後、滋賀を離れ2005年にUターン。 以来、故郷の良さをかみしめながら発信中。