長浜市の東南部に位置する旧浅井町に美味しい鮒ずしが食べられると評判の
和・洋レストラン 『パーティーハウス』 。
約30年ほど前に航空自衛隊員だった北田康隆さんが除隊してから地元浅井町に帰省し
生まれ育った家が仕出し・料亭だった経緯もあり、長浜市北池町にお店をはじめられました。
『食べたいものが必ず見つかる。』をコンセプトに、和・洋・中のメニューを200種類以上揃え、
お子様からお年寄りまで家族3世代で楽しめる、お食事処です。
仕出しもされておられ、慶事・法事に地元で人気の地域に愛され続けているお店です。
6年ほど前に長男の北田圭一さんが康隆さんの想いを引き継ぎ、お店を経営されています。
パーティーハウスが鮒ずしを提供しだしたのは圭一さんが継承されてから。
5年前から自分で作り始め、今では自慢の一品料理になっています。
実は幼い頃、酸味と独特の臭いの鮒ずしを口にし、それ以来ずっと食わず嫌いだったそうとか。
そんな圭一さんが今では鮒ずしが大好物。鮒ずしを教わったのは、義理の父からだそうで、お父
さんは鮒ずし好きの仲間と滋賀県水産試験場で水を張らないおいしい作り方を学ばれました。
そのレシピをもとにアレンジし自分がおいしいと思う味に出会えたそうです。
圭一さんの鮒ずし作りのこだわりは、『初心者でもたべやすい味』。酸味と臭いを抑え、でも独特
の旨味を残した絶妙な鮒ずしを作っておられます。酸味の原因である漬かり過ぎを防ぐ為、7月末
に漬けたものを12月末にすべてあげ冷凍し、いつでもおいしい同じ味を維持し提供できるように。
仕込は鮒をたわしや歯ブラシで口やエラの中まできれいに洗い臭いを押さえる工夫をし、塩は自
然塩、お米は地元産コシヒカリで鮒は尾上漁協組合のものを使っておられます。
また、ご飯を漬け込む際の手水は水を使わずお酒を使うことで柔らかくおいしく仕上がるそうです。
鮒ずし作りは家族総出。お子さんも一緒に手伝っているそうです。嫌いだった圭一さんと打って変
わってお子さんたちは鮒ずしが好きだそうで、3歳頃から食べておられるとか。
自分がおいしいと思う味を追求した結果、子供でも食べられる味に。それが自信となり『初心者でも
たべやすい味』になったのだと感じました。こうやって各家庭の鮒ずしの味が継承されていってくれ
たら…と笑顔で語っていた圭一さんが印象的でした。
今回の特集記事で唯一食べれるのが『パーティーハウス』の鮒ずし。現在は鮒ずし通にも好評で12
月から提供して6月頃には品切れになるそうです。鮒ずしは一品としてはもちろんのこと、会席料理の
八寸として、またTake Outもあるそうで100g単位で購入できるのがうれしいサービスです。
食わず嫌いなみなさん、是非パーティーハウスで長浜の伝統食を経験されてはいかがでしょうか?
□ 鮒ずし作りのこだわりポイント
・酸味を押さえる為、漬かり過ぎを防ぐ
・臭いを押さえる為に鮒をよく水洗いする
・塩は自然塩、お米は地元産コシヒカリ
・鮒は尾上漁協組合で購入
・手水にお酒を使用
【和・洋レストラン パーティーハウス】
住所_〒526-0231 滋賀県長浜市北池町426-3
HP_http://www.party-house2009.com/
電話_0749-74-1111
メール_ partyhouse@leto.eonet.ne.j
営業時間_ 11:00~23:00
定休日_水曜日
駐車場_40台
鮒ずし : 1400円/100g (Take Out 可)
執筆 : 佐野元昭