2016年10月19日、長浜市湖北町の湖岸に今年もコハクチョウが飛来しました。
9月中旬頃から琵琶湖に飛来する水鳥が日に日に増え、今では多くの水鳥が羽を休めています。
琵琶湖で見られる水鳥の多くは冬鳥です。
冬鳥は、越冬するために日本に渡ってくる鳥で、夏は日本よりも北の地域で子育てなどをして過ごしています。それらの地域は冬が厳しすぎてエサが不足したり、安全に過ごせなくなったりするため、渡りをするのです。
そんな水鳥が冬季は琵琶湖におよそ30種、約10万羽も飛来しているのですが、その中でも一番人気なのがコハクチョウです。
コハクチョウは琵琶湖で見られる水鳥の中では一番大きく、全長(頭から尾まで)が120cm、翼開長(よくかいちょう、翼を開いたときの大きさ)が200cmにもなります。真っ白な姿でとても目立ちます。
毎年琵琶湖には10月中旬ごろから渡ってき始め、広い琵琶湖でも特に長浜市湖北町域の湖岸に多く飛来します。
年明けごろに飛来のピークを迎え、500羽ほどになります。
湖北の湖岸を代表する水鳥のもうひとつがオオヒシクイです。
国の天然記念物に指定されているガンの仲間で、日本におよそ1万羽しか飛来しない貴重な鳥です。
コハクチョウと変わらないほどの大きな鳥で、湖北の湖岸は日本に飛来するガン類の南限越冬地となっています。
大きなコハクチョウやオオヒシクイ以外にもカモ類などとてもたくさんの水鳥が見られる季節です。
長浜市の琵琶湖岸は、どこを見ても多くの水鳥が見られますので、ぜひ羽を休める水鳥に目を向けてみてください。
湖北野鳥センターでは11月20日(日)、12月18日(日)に水鳥観察会を実施します。 詳細はホームページで確認できます。 湖北野鳥センター 滋賀県長浜市湖北町今西 0749-79-1289 http://www.biwa.ne.jp/~nio 開館時間 AM.9:00~PM.4:30 休館日 火曜日、12月31日、1月1日 入館料 大人(高校生以上)200円、小中学生 100円(幼児と長浜市内在住の小中学生は無料) アクセス 車:北陸自動車道長浜ICから西へ、湖岸道路(県道331号)を北上し約20分 北陸自動車道木之本ICから国道8号を西へ、湖岸道路(県道44号)を南へ約15分 電車:JR河毛駅からバスで約20分