• 2015.2.28 長浜の風景
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豪雪とともに暮らす


最近暖かくなり春が近づいてきた感じですが、市最北部余呉町の中河内や菅並、丹生などの集落の春はまだ先になりそうです。

余呉町菅並集落

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余呉町上丹生 旧丹生小学校

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特に余呉町中河内は、滋賀県でも最北端の30人ほどが住む小さな集落です。しかも、そのうち3/4は高齢者、全体の半数はひとり暮らしというまさに限界集落です。

冬は特に厳しく、過去には6m以上の積雪量になったこともあります。長浜市の中心部はすっかり雪が解けていますが、国道8号線から365号線に入ると余呉町になり、さらに北上し、椿坂峠を越えると別世界に変わります。

約1メートルの雪が屋根に積もったままだったり、雪よけ用の急斜面の屋根から滑り落ちた雪が山となっています。

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家の前の雪かきをしているおばあさんに「雪かき大変ですね」と声をかけると、「ここに来てびっくりしたやろ。4月3日の『かんのしわたし』(神社の世話人が交替する行事)くらいまでは雪が残っとる。(雪かきは)もう歳でようできへんけど毎年のことやしやらんとなあ」と元気な笑顔で話してくれました。

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「ここの村はひとり暮らしが多くて気が抜けんし、雪かきも毎日あるし病気になっている暇はありぁせん」。このように中河内の人は、とても明るく元気です。その明るさの奥には豪雪とともに暮らし、豪雪に耐え抜く気丈な心が見え隠れします。

長浜市余呉町中河内

川瀬智久
この記事を書いた人
川瀬智久
身長188cm、市役所入庁以来、背の高さだけはNo.1をキープしています(笑) 「人がまちを動かす」を理念に、広報を通じて、人がつながり、共感を与え、市民活動を喚起、活発化させられるようがんばります!今回の取組みで、観光のような「ハレ着」とは違った「普段着」の長浜の魅力、愉しみ方を紹介し、「長浜いいね!遊んでみたいね!住んでみたいね!」と、行動に移してもらえるようデザインしていきたいですね。