• 2018.12.14
  • 食と暮らし
  • 菅浦

奥琵琶湖の自然の恵みをふるまう隠れ里の割烹


菅浦集落の奥へ進み、中程に新鮮な川魚を食べさせてくれる家庭的な割烹がある。暖簾をくぐると、店主である岩佐達巳さん、久美子さんご夫婦が温かく迎えてくれる。

自然相手の食材の関係上、本来予約したほうがよいが、この日は昼直前に電話しても、「ちょうど琵琶湖産うなぎが入っているから、うな重をお作りしますよ」と優しく対応してくれた。しかも、なかなか口にすることができない琵琶湖産である。さすが漁師がいる集落の料理屋だ。口にすると肉厚で脂がとてものっている。聞くと琵琶湖の小鮎を食べて育っていると聞いて納得だ。

お店は「菅浦 割烹佐吉」。昭和29年に開業し、今の店主で2代目にあたる。店主の「地産地消をモットーに地元の川魚を食べてもらいたい」思いのもと、メニューは、琵琶湖固有種のビワマスやイワトコナマズを始め、鮎、うなぎ、エビなど、奥琵琶湖の幸を漁師から直接仕入れる。冬は、長浜の名物鴨鍋も用意する。すっぽん料理も店主自慢の料理の1つ。

 

店主夫婦は、とても気さくな方で出してくれた料理について尋ねると、その魚の特色や育った環境などエピソードを丁寧に教えてくれる。アットホームな雰囲気で心地よくついつい長居したくなる。

歴史深い隠れ里の暮らしのなかに溶け込むように佇む割烹に旅情がそそられる。

菅浦 割烹旅館佐吉
営業時間 12:00~15:00,17:00~21:00
定休日 不定休

〒529-0726滋賀県長浜市西浅井町菅浦234番地
電話 0749-89-1165
URL  http://www.zc.ztv.ne.jp/dvs2xecu/

川瀬智久
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川瀬智久
身長188cm、市役所入庁以来、背の高さだけはNo.1をキープしています(笑) 「人がまちを動かす」を理念に、広報を通じて、人がつながり、共感を与え、市民活動を喚起、活発化させられるようがんばります!今回の取組みで、観光のような「ハレ着」とは違った「普段着」の長浜の魅力、愉しみ方を紹介し、「長浜いいね!遊んでみたいね!住んでみたいね!」と、行動に移してもらえるようデザインしていきたいですね。