• 2015.3.16 長浜の風景
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長浜は全国でも有数の野鳥の宝庫


日本の夕陽百選にも選ばれている、長浜市湖北町尾上の琵琶湖岸。
一帯は「水鳥公園」として、全国でも有数の野鳥の宝庫。
琵琶湖に常時いる水鳥や冬にやってくる渡り鳥を含め、のべ250種類もの野鳥が観察できます。

コハクチョウ4

圧巻は、50〜60種類もの鳥が観察できる秋から冬。
10月にオオヒシクイ、続いてコハクチョウ、そして11月下旬になるとオオワシがヨーロッパ大陸から越冬にやってきます。

コハクチョウ5
コハクチョウは、5〜6月頃シベリアで生まれ、10月中旬ごろ越冬にやってきます。
平均300羽、多い年には500羽を超えることも!
家族のまとまりが強く群れで行動します。
灰色がかっているのは幼鳥。

コハクチョウ7

実はこのコハクチョウ、その清楚なイメージからは想像できないほど、よくしゃべる!
夜明けと共に目を覚ますと、まずは入念に毛づくろい。
そして、仲間とおしゃべりを始めます。
その声はお世辞にも美声とは言いにくいのですが、
聞きなれるとなかなか愛嬌があり、遠くからでもすぐわかります。

やがて、バサっバサっと羽ばたきをするものが1わ2わとあらわれ、
ペチャクチャとお喋りしていた声が、「コゥコゥ」とくぐもるような声になります。
長い首を縦に何度か頷くようなしぐさになったら、それが合図。
群が横にひろがり、水面を滑走路のようにパタパタっと小走りに助走したと思うまもなく、大空へ!
2mにもなる真っ白な羽根を広げて風に舞う姿は、雄大で華麗で華著。

コハクチョウ6
<湖北野鳥センター>

2階は観察コーナーとなっており、フィールドスコープや野鳥図鑑が完備。
野鳥にくわしいスタッフに教えてもらいながら、湖岸の水鳥や山本山にとまるオオワシの姿を鑑賞できます。
館内のボードやHPには、その日に見られる野鳥の種類や数、ポイントが書かれているので、まずはここをチェックしてから観察しよう。

冬は、コハクチョウやオオワシに会いに遠くから訪れる人の姿もいっぱい。
定期的に開催されている観察会や鳥のおはなしの会では、資料と共に詳しい説明が聞けるのでお薦めだ。

野鳥観察1
[場]滋賀県長浜市湖北町今西
[時]9:00〜16:30
[休]火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
[¥]高校生以上200円、小・中学生100円(長浜市内の小中学生は無料)
[問]0749-79-1289 http://www.biwa.ne.jp/nio/index.html
[アクセス]
●車 北陸自動車道長浜ICより約20分、木之本ICより約15分
●電車 JR北陸本線河毛駅より 湖北コミュニティバス「こはくちょうバス」で「湖北野鳥センター」(もしくは「尾上」)下車すぐ
●自転車 河毛駅よりレンタサイクル 約30分

<西池>

農林水産省「ため池百選」(平成22年選定)
戦国時代の武将・浅井長政の城があった小谷山の麓にある、小さなため池。
オオヒシクイ、マガン、マガモなどが飛来し、特にオオヒシクイ(ガンの仲間、国の天然記念物)は日本での南限飛来地。
無人の観察小屋から水鳥ウォッチングが楽しめます。

[場]滋賀県長浜市池奥町
[アクセス]
●車 北陸自動車道長浜ICより約20分、木之本ICより約15分
■野鳥観察をより楽しむためのグッズ

・カメラ
・双眼鏡:
遠くからでも鳥を発見しやすく、近づかないで観察できるのでおすすめ
・野鳥図鑑:
見つけた鳥の名前がわかると、楽しみも倍増。
事前に、その季節その地域でよく見かける野鳥の予備知識を得てから出かけたり、帰宅後に図鑑で確認することをおすすめ
・防寒具、筆記用具、雨具
■観察で気をつけたいマナー

・野鳥は敏感。触ることはもちろん、近づき過ぎたり大きな音をたてて驚かせることは、厳禁。
子育て中の親鳥の中には、驚いてヒナの子育てを放棄してしまうこともあります。
遠くからそっと観察しよう
・違法駐車や、道路に陣取って交通の妨げになったり、他人の敷地に無断で侵入することのないよう気をつけよう。

 

野鳥観察4 野鳥観察3 野鳥観察1 西池4

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