• 2015.1.19
  • 食と暮らし

打ち豆汁って知っていますか?


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「この辺ではな、お講汁って言うんやで」と教えていただいたのは堀江諭さん。
余呉町に住む堀江さんは定年退職後、農業に打ち込み収穫した大豆で打ち豆を作っておられます。

打ち豆とは、湖北長浜の伝統食のひとつに挙げられるもので、ゆでた大豆を専用の木槌で叩いて平らにつぶし、乾燥させたもの。お味噌汁の具材にするのが主な使い方で、大根やかぶと煮込んで柔らかく戻ったものをいただきます。

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お講汁(おこうじる)と呼ぶのは、親鸞聖人の法要「報恩講」の際に出される料理ゆえ。浄土真宗が根付く長浜では各地でこの法要が営まれます。なぜ打ち豆汁が供せられるのかには何かきっと由来があるのだとは思うのですが、ともかく、打ち豆汁は報恩講と切り離せない関係なのです。

機械でも打ち豆を作ることはできるらしく、堀江さんのように手づくりを守る人は少なくなりました。余呉湖のそばにある農産物直売所「はごろも市」の食堂コーナーでは冬季限定で、堀江さんの打ち豆を使い、市のスタッフの小川さんが作った打ち豆汁がメニューに登場します。たっぷりの大根と打ち豆。じっくり煮込んだ大根もほくほく、打ち豆もほくほく、身体がぽかぽか温まります。
堀江さんが自作したレシピ付き打ち豆や、打ち豆づくりキット(金槌と土台)なども販売されています。

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はごろも市-長浜市余呉町特産品販売組合
住所:〒529-0521 滋賀県長浜市余呉町下余呉1938
電話・ファックス:0749-86-3312
メール:info@hagoromoiti.com
営業時間:10:00~15:00
定休日:月・木曜日

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nagahamalabo