• 2016.12.25
  • 自然と暮らし

1羽の鳥に魅せられた人たち


長浜市湖北町地域にある山本山に、冬になると毎年やってくる1羽の鳥がいます。
この鳥が来たという知らせを聞いて、とても多くの人が山のふもとに集まってきます。
近年は、新聞やテレビなどでもその飛来を取り上げられ、冬の湖北を代表する鳥になっています。

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この鳥はオオワシと言って、その多くは北海道で越冬する冬の渡り鳥なのですが、なぜか1羽だけが湖北まで毎年飛来し、山本山で冬を越します。

 

地元の愛鳥家のみならず県外からも観察にどっと押し寄せるほど、人びとを魅了しているこのオオワシ。
「かっこいい」「色が綺麗」「飛ぶ姿が優雅」などと言われますが、何よりも、毎年湖北に飛来してくれていることがその魅力の大きな理由だと、私は思っています。19年目となる今年も、やって来てくれました。

 

このオオワシに魅せられた人はとても多いのですが、その中でも有名なのが地元のワシタカ専門写真家・山岡 和芳(やまおか かずよし)さん(70歳)です。%e5%b1%b1%e5%b2%a1%e3%81%95%e3%82%93

今、山本山に飛来しているオオワシ加え、以前に琵琶湖北部に飛来していたほかのオオワシや、その他のワシやタカなどを撮影されています。
約25年前のこと。山岡さんが琵琶湖北部で風景写真の撮影していたときに、突然頭上に大きな鳥が現れ通り過ぎていったそうです。それがオオワシでした。その姿に圧倒されて以来追い続け、今では琵琶湖のオオワシ撮影第一人者とも言える方です。

山岡さんが2011年から書き綴っているブログが「びわこオオワシ夢日記」(http://blog.goo.ne.jp/washi8008)。ブログを見てオオワシを見に来た、山岡さんに会いに来た、という方もいらっしゃるそうです。

 

山岡さんは、オオワシのとてつもない大きさと、狩りの瞬間のダイナミックさに惹かれているそうです。
(記事中の写真はすべて山岡さんのものです)

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山本山のオオワシは、山のふもと付近や、湖北野鳥センターで、毎年11月下旬から2月下旬頃まで観察できます。(ふもとと湖北野鳥センターとの距離は約1km)

また、湖北野鳥センターでは山のふもとまでオオワシに会いに行く観察会も実施します。詳しいことはホームページか電話でご確認ください。

湖北野鳥センター
滋賀県長浜市湖北町今西
0749-79-1289
http://www.biwa.ne.jp/~nio

開館時間 AM.9:00~PM.4:30
休館日  火曜日、12月31日、1月1日
入館料  大人(高校生以上)200円、小中学生 100円(幼児と長浜市内在住の小中学生は無料)

アクセス
車:北陸自動車道長浜ICから西へ、湖岸道路(県道331号)を北上し約20分
北陸自動車道木之本ICから国道8号を西へ、湖岸道路(県道44号)を南へ約15分
電車:JR河毛駅からバスで約20分
山崎歩
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山崎歩