• 2021.7.22
  • 長浜くらしノートストア

キラキラと輝く宝箱のよう 見て、食べて感動の箱寿司


白身魚・卵・鰻・海老・鯛。練り身と対になったネタに、ツヤツヤと輝く黄金色のタレ。
創業明治15年、長浜中心市街地で120年余りに渡って営む寿司店・こめ治の名物が、箱寿司 です。

 

初代が大阪で箱寿司の製法を持ち帰って以来継承され、長浜の人にとっては「懐 かしの味、思い出の味」。
4代目治己さんは有名料亭で修行し、握り寿司も提供、箱寿司は妻・文子さんらの担当でした。

中心市街地に鎮座する長濱八幡宮の門前に店を構えていた

 

ただ、平成27年、治己さんが身体を壊し 閉店。今では予約注文のみ受付で文子さんが箱寿司を作ります。
専用の木枠にシャリとネタを載せ、押して整形。

「押しすぎると後でシャリが固 くなってしまう。ネタとシャリのバランスも大事」と言う通り、口の中でシャリが 柔らかくほぐれ、その軽さからいくらでも食べられそうです。

シャリ、ネタ、白身をほぐして作る練り身、そしてタレと、手間のかかる仕込み ばかり。どの加減も「身体で覚えています。だから自分が健康であることが一番」 と文子さん。

 

思い出の中もそして今も、“変わらない”味がこの箱寿司なのです。

 


こめ治
長浜市大宮町9-5
0749-62-0463
不定休
予約注文制での製造。
30折以上は1週間前までに注文
矢島絢子
この記事を書いた人
矢島絢子
学生時代+数年を県外で過ごしUターン。冬の寒さをどうやって乗り切るかが毎年の課題。自転車に乗って肌寒さを感じなくなったときが湖北の本当の春到来だと信じています。そんな自転車の速度で感じるような、長浜の空気を伝えて行きます。