スノーボード・ウェイクボードショップ「soletech」店長 勘澤敏彦さん
ショップsoletech
「長浜は最高の場所」
soletech(ソールテック)の店長 勘澤敏彦(かんざわとしひこ)さんはそう言う。
ソールテックは、滋賀県長浜市にあるスノーボード、ウェイクボードのショップである。
長浜駅から少し南の琵琶湖畔にある、青地に赤い文字の看板の目立つお店である。しかし、外観からは、なかなかどんなお店かわかりにくい。
ソールテックは、スノーボードおよびウェイクボードのショップであり、これらの販売、チューンナップ、スクール、ツアーの実施などを行う。
勘澤さんは、プロスノーボードチューナー、つまりスノーボードの性能を引き出すためや乗り手の好みに合わせて、調整を行う職人だ。
「スノーボードは買ったままでは使えません。チューンナップが必要です。また、チューンナップで転びにくくもなります」
勘澤さんは、愛知県の生まれだが、小学生の時に引っ越して来て以来、長浜市在住である。
スノーボードを始めたのは、30年ほど前。しばらくして、ウェイクボードも始めた。
どちらもまだ世の中では珍しかった頃だ。スノーボードに魅せられた勘澤さんは、会社を辞め、スノーボード専門店でスタッフとして研鑽を積み始める。同時にニュージーランド、アメリカ、カナダなどへも積極的に遠征した。ウェイクボードも、働いていた専門店が手がけることになったことから、ウェイクボード協会の運営側として、関わるまでになった。
そして、20年前に自身のショップ ソールテックを長浜で開いた。
ウェイクボードとは?
ところで、スノーボードは知っているが、ウェイクボードとは何だろうか。
「ウェイクボードとは、簡単に言えば、スノーボードの水上版です。モーターボートで引き波(ウェイク)を起こし、その波を利用して、ジャンプなどを楽しみます。」
なお、ウェイクボードは、ボードに足を固定して、モーターボートから牽引してもらうが、足を固定せずに牽引するのをウェイクスケート、足も固定せず最初以外牽引もしないのをウェイクサーフィンという。
スノーボードとウェイクボードは同じく「横乗り系」といわれるスポーツであり、テクニックに共通するところがある。勘澤氏のように、どちらも愛好する二刀流の人も多い。
上・左下:ウェイクボード
右下:ウェイクサーフィン
いずれも長浜にて
ショップはお客さんのもの
今回、お店のすぐ前の琵琶湖でのウェイクボードの練習に同行させてもらった。常連のお客さんやスタッフが華麗なジャンプを繰り返す。一方、ウェイクボードを初めて体験するお客さんも、勘澤氏がアドバイスを繰り返すと、すぐに水上で立てた。
「ウェイクボードもスノーボードも技術的なサポートは自信があります。初めてやってみたい人も、伸び悩んでいる人もぜひうちへ来てほしい。ショップも船もお客さんのものだと思ってやっています。」
スノーボードを楽しむ勘澤さん(写真提供 勘澤さん)
自分が毎日滑りたいから
勘澤さんは、滋賀県ウェイクボード協会の会長であり、アジアウェイクボード協会の審判委員長でもある。世界のウェイクボード事情にも詳しい。氏のスノーボード、ウェイクボード両方の長年の経験や技術を頼って、各地から多くの人がやってくる。ウェイクスケート世界大会2連覇の伊東節子氏(長浜市在住)もその一人だ。しかし、勘澤さんは、「競技指向ばかりにもしたくない」と話す。「滑ること自体が目的。店をやっているのも、ただ自分が毎日滑りたいという理由からだけ。もし、滑ることができなくなったら、この仕事をやる意味がない」
琵琶湖でウェイクサーフィンをする勘澤氏
恵まれた地 長浜
スノーボードとウェイクボードのファンにとって、長浜は考えられないほど恵まれた地だと勘澤さんは言う。
「冬は奥伊吹や余呉でスノーボード、春から秋は琵琶湖でウェイクボードができます。三月なら、朝からスノーボード、午後からウェイクボードをすることだってできます。」
「お店の宣伝抜きに、もっと多くの人に琵琶湖に親しんでほしい。湖から見た風景はとても美しいんです。」
毎日、湖に出ていて、琵琶湖について誰よりも詳しいという自負のある勘澤さんからのメッセージである。
琵琶湖上から見た長浜
soletech (ソールテック)
〒526-0056
長浜市朝日町 32-27
営業時間 12:00〜20:00
定休日 水曜日
TEL 0749-64-0733
info@soletech.jp
http://www.soletech.jp/
Instagram-soletech.official
Instagram-soletech.tk