食べ始めると止まらない軽い食感と、ほどよい甘さ。
そんな焼き菓子の原料に、滋賀県の郷土食が使われています。
それは「飯」と呼ばれる発酵した白米。鮒ずし作りのときに鮒と一緒に漬け込むご飯のことで、乳酸菌の力で発酵を促すことから、ヨーグルトのような酸味があり、かつ栄養価もうまみも高いとされています。
ただ、鮒ずしを食べるとき飯の大部分は取り除いてしまうため、無駄なく活用したいとの思いから生まれたのがこのお菓子でした。
鮒ずしというとその臭いやイメージで敬遠されがち。けれどいいぼーろの飯の配合量は、多すぎず少なすぎず絶妙の“いい”塩梅。大人から子どもまで、また鮒ずしは苦手という人にも愛されるスイーツとして地元では知られています。
生産者のキッチン・キスは、食育を推進する市民団体として約15年活動。作るのに手間がかかる伝統食、郷土食材をもっと身近で気軽な存在にしたいと、特産品開発や親子料理教室などに取り組んでいます。
キッチンキスのみなさん。現在は50〜70代10人で構成。土地のものをおいしく食べる知恵の宝庫!
製造団体 キッチン・キス Tel.0749-74-2026