西野水道をご存知ですか。余呉湖から流れでる余呉川は高月にたびたび水害を引き起こしてきました。
そんな災害から暮らしを守るために、山をくり貫いて余呉川の水を琵琶湖に流し出す排水路が約150年前に作られました。
それが西野水道です。
現在の西野水道は3代目。その隣には1950年に造られた全長245mの「西野隧道」と記された2代目のものがある。
実はこちら、歩いて琵琶湖岸まで出ることが出来るのです。
電灯はなく、足場も悪いため長靴、カッパに懐中電灯は必須です!
今回の目的は湖岸でくるみ拾い。
収穫できる時期は10月~11月で、特にトンネル内部や湖岸は寒くなるので防寒対策は必須です!
研究所メンバーも懇意にさせて頂いている農家さんの企画のもと、興味のある人を募って行きました。
【西野水道持ち物】
- 長靴
- 懐中電灯
- ヘルメットまたは厚手の帽子
- 防寒具
- くるみを入れる袋
※長靴、ヘルメットは数に限りがありますが、入り口の東屋に用意されています
いざ出発。
中はご覧のとおり真っ暗です。
蝙蝠のねぐらになっているのでいろいろと覚悟も必要に。
トンネルを抜けると広がる湖岸の風景。
暗いトンネルからの琵琶湖の開放感はなんとも言えない感動があります。
天気も穏やかで絶好のくるみ拾い日和です。
どれがくるみの木かわからないかもと思っていましたが、枝に黒い実がポツポツ付いているのですぐに見つかります。
手の届く高さにもあれば、登らないと届かないようなところにもたくさん実っています。
枝を揺すったりして落としたものも丁寧に拾っていきます。
初めての経験にみんな興味津々。
もちろん手では割れません。
市販のものは処理されていますが、拾ったばかりのものは生乾きの状態。
割れるには割れましたが、その味はナッツ特有の香ばしさよりも、青臭い印象です。
拾ったくるみを美味しく食べるためには土や水の中で腐らせたものを乾燥させる必要があるんですね。
意外にも近くにたくさんの自然のめぐみがあります。
収穫したくるみがうまいこと処理できれば、またレポートしたいと思います
くるみを拾いに行くもよし、湖岸の風景を楽しむもよし、肝試しにもなる西野水道。オススメです。