• 2016.7.10 長浜の風景
  • 食と暮らし

梅づくし


 

 

6月になるとスーパーでも梅の実が売られ始めますね。この辺では、みなさんたいてい梅の木をお持ちで、自分とこの梅で、梅干しやら梅酒やらを漬けられます。

わたしも毎年頂いた梅の実で梅酒を漬けます。私が好きなのはブランデーで漬けた『ブランデー梅酒』。

変換 ~ 98707

長浜にお嫁に来た年は、床下から梅酒が出てきたので、家族で、「亡くなったお母さんが漬けた最後の梅酒やなぁ~」と味わって飲んでいると、お父さんが「これ、わしが漬けたやつや」…。
なんとも有難さが半減した気持ちでした。
いや、味は変わらないし、ありがたい話なんですけどね、家族でずっこけたというエピソードでした。
その翌年から、毎年私がブランデー梅酒を作っています。

昨年から梅干しにも挑戦しています。なんだか難しそうだと思って、敬遠していたけれど、失敗しない方法を検索したので作ってみました。案外簡単に上手に出来たので、ちょっと紹介しようと思います。

1.梅を洗う
2. おへそを爪楊枝で取る
3.きれいな布かキッチンペーパーで水分を拭き取る

ここまでは普通です。

梅と、梅に対して15%前後の塩と、5%くらいの氷砂糖をファスナー付きの袋に入れて、全体に塩をなじませたら、なんとそのまま冷蔵庫へ入れます。

変換 ~ 98659 変換 ~ 98657

 

 

 

 

 

変換 ~ 98646

 

 

 

 

 

 

 

次第に梅酢が出てくるので、頻繁に梅全体に梅酢が行き渡るように揺さぶったり、袋をひっくり返したりします。(袋から梅酢がこぼれないよう、袋を二重にするか、トレイの上に置くなど工夫してください)

数日後、再び5%くらいの氷砂糖を追加して、揺さぶりは継続。
しっかりと梅酢が出たら、お好みで赤シソも投入します。

私も、家の畑から赤シソを採ってきて、塩揉みして投入。赤い梅干しを作ります。

変換 ~ 98700 変換 ~ 98697 変換 ~ 98696  変換 ~ 98693

しっかり冷蔵庫で寝かして、梅雨が明け、土用の丑の日ぐらいの晴れが続く日を待って、天日干しをします。日中天日に干して、夜は再度梅酢に漬ける。これを2~3回繰り返したら出来あがり。

変換 ~ 98689 変換 ~ 98688←余った梅酢も利用するので捨てないで

 

私の母から、梅干しにカビを生やすと不幸がある、なんて話を聞いたので、怖くて梅干しを作れなかったんですが、これなら安心して作れました。

 

梅の実やシソに限らず、安心して使える食材が手に入るってありがたい事だと思いました。

お嫁に来る前は大阪に住んでいたので、とても便利な生活をしていましたが、時間も無いですし何でも買って済ませていました。
その方が手っ取り早いし、作るより美味しいと思っていました。もちろん新鮮なお野菜などくれる人もいませんでしたしね。

けれども、長浜に来てからは、新鮮で安全な材料がすぐ手に入る(ご近所から頂ける事が多い)し、時間もありますから、いろんな手作りに挑戦できます。

ちなみに、うちにある梅の木は、ロウバイと言って、花が蝋細工のように透けるようなきれいな黄色で、とっても良い香りがします。

しかし、この実は普通の梅の実と見た目も違うし、食べる事が出来ないそうです。

変換 ~ 98706 変換 ~ 98629

書いた人・岡 美矢子

岡夫妻
この記事を書いた人
岡夫妻