木ノ本駅から徒歩3分、地蔵坂を登ってすぐの所にある、BookCafe住暮楽・すくらむ。
地元の主婦グループが団結し、古民家を手作りで改修して2016年6月にオープンしたお店です。
オープンしてからカフェ営業以外に、様々なワークショップや企画が行われてきました。
10月には「大人のための読み聞かせカフェ」が開催されました。
「本の読み聞かせ」というと、子どもを対象にしたものをイメージしがちですが、今回は大人です。
ちょっぴりスパイスの聞いた大人のための本・言葉を古民家で味わう……。秋の夜にぴったりの企画でした。
読み手は、演劇グループ「furico 」代表の磯崎真一さんと、木之本のボランティアスタッフ。
佐野洋子さんと谷川俊太郎さんの著書が中心です。
この日は約20名が参加し、古民家でのゆったりとした空間と時間を過ごしていました。
読み聞かせの休憩時間に出されたお菓子。
企画を主催したのは「あいたくて書房」の久保寺容子さん。
その思いをこんな風に話してくれました。
「時代とともに本と人との関わり方は変わりましたが、江北図書館の創始者の杉野文彌が教えてくれた『本を開くよろこび』は、どんな時でも心に灯るあかりとなってくらしを照らしてくれました。
町には本好きの方が増え、読書クラブが生まれ、街道沿いには本を届ける本屋さんが店を構え、本をいっそう身近なものに変えました。
地元のお母さんたちは、子どもたちに本の楽しさを届けたいと、読み聞かせグループを結成しました。
木之本の人口密度はけっして高くはありません。
けれど、もしも「本密度」(ひとりあたりが大切にしている本の冊数)というものが存在するなら、きっと胸をはれる結果が得られることでしょう。
あいたくて書房は、この町で育まれてきた本の力を信じながら、本と人、人と人を繋いでいきたいと思っています。将来、木之本を本の町にしていければ。
BookCafe住暮楽(すくらむ)
土、日曜日営業
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長浜市木之本町木之本1312-1