11月も半ばになると、だれかれということなく口にする言葉です。伊吹山に三回雪が降ると湖北地域の平野部にも雪が降るという、湖北地域ならではの言い伝えとでもいうのでしょうか。
みな「まだ１回しか降ってないから大丈夫」とか「２回降ってるからそろそろや」と推測します。そのたびに山頂部が雪に覆われた伊吹山を見上げ、来たる積雪へのカウントダウンを行っていくのです。
長浜市内でも伊吹山が見えない地域、たとえば木之本町の杉野小学区などでは、近くの横山岳に３回降ると里にも降ると伝えられているようです。
天気予報のなかった時代、自然の状態で天気を推し量りくらしに役立てていた知恵が現代にもまだまだ息づいています。
