• 2018.8.25
  • 市民カメライター養成講座

市民ライター養成講座 第3回「WEB記事と写真の活用」


長浜の魅力を自らの記事で発信してみませんか?
市民ライター養成講座とは、全5回の講座を通して、受講者(市民)が長浜市の良いところを自ら発信できるようになるためのプロジェクトです。
その道のプロから学んだ取材の仕方や記事の書き方などを生かして、実際に取材、記事執筆を行い、講座終了後は市の関連紙などで活躍してもらおうというもの。
長浜生活文化研究所では、このプロジェクトの様子を伝えていきます!

第1回レポート
第2回レポート


8月4日に第3回目の市民ライター講座が行われました。

今回は「WEB記事と写真の活用」について。

講師はデザインに従事しつつ、暮らしの道具を扱うお店「あふみ舎」を営む、宇留野元徳さんです。

WEB記事の特性は「気軽に見られること」

まずはWEBの特性についてについて学びました。

 

【WEBの特性】

  • パソコン、スマートフォン、タブレットなど閲覧環境が多岐にわたる
  • 写真、文章の調整など記事作成の自由度が高い
  • 偶然閲覧されるケースが多い
  • 流し読みされる傾向がある

 

隙間時間にスマートフォンを使って、誰でも気軽に記事を読むことができます。

その中で、自分の記事を読んでもらうにはどうしたらいいのでしょう?

そこで、WEBの特性を踏まえて記事をデザインすることがポイントになります。

それは、

「読みやすく工夫すること」

「読んでもらうように工夫すること」

 

読みやすさを考える

画面いっぱいの文字を前に読む気をなくしたことってありませんか?

WEB記事を作るとき、3つのことを意識するとグンっと読みやすくなります。

 

  • 「段落」と「改行」を使う
  • 見出しを使い分ける
  • 写真、地図、図表などを記事内に入れる

 

視覚的に読みやすく、内容を整理して読みやすく。

「書きたい!」という自分本位ではなく、読み手に優しい記事になりますね。

共感される導入文で読者を惹きつける

さて、続いて読んでもらうようにするにはどうしたらいいのでしょうか?

そこで重要なのは「いかに最初の印象で読者を惹きつけられるか」です。

では、どうしたら惹きつけられるでしょうか?

 

まずは導入文で「そうだよね」と共感してもらう。

そして「この記事を読めば、あなたの悩みは解決するよ。」と解決案を出して終わること。

何気なく読むことが多いWEB記事だからこそ、共感できないことがあればその記事は読まレません。

 

共感してもらうためには、

「どんなことを伝えたいのか」という記事のゴールを明確にすることが大切です。

撮影は事前準備から始まる

写真は文字をたくさん書くよりも情報量も多く、上手に撮影して活用したいですよね。

まず、取材写真は取り直しができないので、準備を怠ってはいけません。

準備のポイント3つ!

 

【事前準備のポイント】

  • カメラのSDカードとバッテリーの容量確認、予備の準備
  • 想定されるカットはチェックシートを作る
  • 機材の確認と撮影場所の確認

 

機材チェックは基本的なことですが、だからこそ侮ることができません。

撮影当日に機械トラブルや、天気によって必要機材が変わるかも知れません。

対策としては、「当日にどんな動きをするか」シミュレーションすること。

 

「持ち物は何が必要か」「どんな写真を撮影すればいいか」

想像でき、当日の自分の動きが見えきます。

どのようにして自然体な姿を撮影するか

写真は「いかに自然体を撮影するか」がポイントになります。

そのためには守るべきマナーがあります。

 

【撮影のマナー】

  • 撮影に入る前には許可をとる
  • 写真を撮る際は大きな声で話しかけながら撮影する
  • シャッターチャンスを逃さない

 

自然体を撮影するために、は取材相手を安心させることが大切です。

そのためには取材相手が自然体になる環境を作ることから始まります。

撮影のマナーは取材相手を「安心させる」「リラックスさせる」ために重要です。

 

「こんな写真を撮影したい」「こんな流れで取材したい」

ということを取材相手へ事前に伝えて、安心していただくことも大切とのこと。

取材相手がリラックスすると、自然とシャッターチャンスが訪れます!

構図だけでなく、取材される人の気持ちになって

取材するときのポイントも学んだところで、ワークショップ!

3人1組で撮影する人、取材する人、取材を受ける人を決めてローテーションしました。

基本的な構図から、座る場所を変えたり、話し手が立つ位置を変えたりして、撮影します。

取材者だけでなく撮影者も笑顔だと取材相手も笑顔になりますね。

 

必要なカットは全て撮影することが重要とのこと。

「これは必要か」「もっとこういう絵が欲しいな」

と首を傾げながら撮影されると、取材を受ける人は不安な気持ちになります。

そう考えると、やはり事前にチェックシートを作るなど準備が必要ですね。

記事をイメージして何を撮りたいかを明確にする

「取材写真は記録ではなく、何を撮るのか、何かを表現したくて撮ります。」

写真にメッセージを込めることが重要とのこと。

 

どんな記事を書きたいのか。

その記事で取材相手の何を伝えたいのか。

取材相手のどんな印象を伝えたいのか。

 

それらによって、

背景に工場内の景色を写して何の取材なのか、伝える。

取材相手の優しい雰囲気を夕方の柔らかい自然光に当てて伝える。

など、撮影方法が変わってきます。

WEB記事と写真の活用

今回は、WEB記事の特性を理解して

「記事を読みやすく、惹きつけるように記事をデザインする」

「写真に伝えたいことを込める」

ことを学びました!

 

共通するのは

「記事を通して誰にどんなことを伝えたいのか」

というゴールに向かって、工夫を凝らすことでした。

次は、みなさん一人一人が実際に取材をして記事を作ってくること!

どんな思いがこもった記事が完成するのか?

楽しみですね!

 


講座後、
自主活動 実践編「まちに出て取材をしてみよう!」 受講者各自が取材対象を決め、実際に取材

最終講義 「講師陣に講評してもらおう!」

を無事終えました。
レポートをお待ちください!

對馬佳菜子
この記事を書いた人
對馬佳菜子
長浜の仏像とどこか懐かしい村の景観、空気感に惚れ込んで、東京から滋賀県長浜市に移住。 神仏が日常生活に溶け混んでいて、祈る人、まつりが何百年と変わらず続いている長浜独自の観音文化を伝えていこうと模索中。 かけがえのない長浜の「日常」を伝えていきたいです。