• 2018.7.17
  • 市民カメライター養成講座

市民ライター養成講座が始まりました!


長浜の魅力を自らの記事で発信してみませんか?

市民ライター養成講座とは、全5回の講座を通して、受講者(市民)が長浜市の良いところを自ら発信できるようになるためのプロジェクトです。

その道のプロから学んだ取材の仕方や記事の書き方などを生かして、実際に取材、記事執筆を行い、講座終了後は市の関連紙などで活躍してもらおうというもの。

長浜生活文化研究所では、このプロジェクトの様子を伝えていきます!


全5回のスケジュール

第1回 7月 1日(日)午後1時~
「市民ライターってなあに? 」
講師:コミュニケーションエンジニア 原田博一氏

第2回 7月14日(土)午後1時~
「記事作成のコツ」
講師:矢島絢子氏 市民活動支援コーディネーター

第3回 8月 4日(土)午後1時~
「Web記事で際立つ写真のコツ」
講師:あふみ舎 宇留野元徳氏

第4回 8月中の自主活動
実践編「まちに出て取材をしてみよう!」
受講者各自が取材対象を決め、実際に取材します。

第5回 9月 1日(土)午後1時~
「講師陣に講評してもらおう!」


今回は、7月1日に開催された1回目の講座の様子を紹介します!

市民カメライターってなあに?

講師は株式会社イミカの原田博一さん

原田さんは、富士通株式会社のエンジニアとして勤務。
その後、富士通研究所に移り、製品とユーザーの間の対人コミュニケーションを研究する部署でコミュニケーションをより円滑に行うための考え方や道具の研究開発をしてきた経緯をもちます。
そこでの方法論から発展し、現在は「コミュニケーションエンジニア」という肩書で、企業から全国各地の地域の人材育成に関わっています。

今回は取材時における「コミュニケーションの取り方について学ぶ」をテーマに、講義とワークを行いました。

ポジティブな情報発信を心がける

市民ライターとして心がけて欲しいこと、それは「ポジティブな情報発信を心がける」。

通常の記者とは違い、市民ライターの目的は、記事を読んだ人がその地域に興味を持ち、好きになってもらうこと。

以前原田さん講師をつとめたある講座で、受講生のひとりであった新聞記者の言葉があります。

「新聞記者は通り過ぎていく記者
市民記者は立ち止まってる記者」

市民記者は、自分のくらしを基準として立ち止まってるからこそ、わかる小さな魅力、変化を発信することができるのです。
これが、コミュニケーションエンジニアとして講義を行う基本となっているそうです。

 

コミュニケーションの基本

3つの“きく”
「聞く」→耳に入ってくる音を聞く。
「聴く」→意識を傾けて音を聞く。(今講座を受けている状態)
「訊く」→言葉という文字が入ってる、ここでいう“きく”は質問する。

この3つの“きく”は普段あまり意識して使い分けることって少ないですよね。
特に「聴く」「訊く」は取材をするときにコミュニケーションの手段として意識して使い分けると取材時の充実度が変わってくるのではないでしょうか。

視野について注意する

取材する時は意識的に、五感を駆使して情報をとる事を意識しましょう。

人間が機能的に見えている視野の角度は約200度と言われているそうですが、意識を向けてモノを見ると5~10度しか周りが見えなくなるそうです。

それを気付かせてくれるのがこの動画

この約1分の動画の中で何個モノが入れ替わってるでしょうか?

一度ご覧になってみてください。

個人で取材に行く場合は、意識して視野を広く持つこと。

できるだけ、複数人(カメラマンと2人でなど)で取材に行った方が、1つのコトに対してたくさんの情報を得られるため良い取材ができるそうです。

ワーク:6眼モデル

日々のコミュニケーションにおいて、
「相手と話が噛み合わない」なかなかこちらの意図が伝わらない」「なんで自分の考えを分かってくれないのか」という状況を経験したことがある人は多いはず。
コミュニケーションはある意味で偏見と偏見のぶつかり合いだと、原田さんは説明します。
こうしたズレを認識し、相互理解を深めることで、コミュニケーションを円滑に進めるための手段としてここでは「6眼モデル」を学びました。

「未来視点⇔過去視点」
「主体視点⇔客体視点」
「デジタル視点⇔アナログ視点」

 

こうした考え方を知ってることで、自分のコミュニケーションの特徴や癖が把握でき、対コミュニケーションにおいても相手の思考の特徴を理解することができ、相手に合わせたり、自信との価値観の差が明らかになるというものです。

参加者で「6眼モデル」を使い隣同士で、相手がどのモデルに位置するのか簡単な会話を通して分析しあいました。

 

文章の終わり方のコツ

文章の締めくくり方が皆さん困る方が多いそうです。
ここでは、ジョハリの窓の枠組みを使います。

教わる記事→教わっている自分がどうかわったか?教わった自分が感じたことや、内的変化や、成長したことを書くと締めくくれます。

教えるもの→この記事を見て次の行動に移してほしい。お店やスポットの紹介などがこれにあたります。例えばお店の紹介情報であれば、連絡先、アクセスを最後に記載するなど……記事を読んだ人が次の行動に移しやすい情報で締めくくるのがポイントです。

全く知らないこと→ここでは事実を5w1hでありのままに書くのが良いそうです。
これを実践しているメディアがあり、おしえて頂きました。

はまれぽ.COM

こちらは横浜のローカルニュースのwebサイト。読者からの質問を記者が取材して、ありのままを記事にしているそうです。参考にしてみてはいかがでしょうか。

おまけ

よりよい文章作成の為に、コンテキストを大事にしましょう。コンテキストとは文脈です。

市民ライターとして取材に行った人だからこそ、書ける文章があるはずです。


aとbの文章を比べてどうでしょうか?

どちらとも「木之本地蔵院」に行ったという文章です。

bの方がそこにいったからこそ、わかる風景が伝わってきませんか?コンテキストを意識すると、あたかもそこに行ったような文章が書けるそうです。

 

今回の講座は、市民ライターの基礎の部分いわば心構えです。

最後に受講者さんがどう感じたか、自己紹介と合わせて発表し講座を終了しました!

今後どのような記事を作成してくのか、楽しみです。

植田淳平
この記事を書いた人
植田淳平
2015年12月より東京から滋賀県長浜市に移住をして現在、長浜市地域おこし協力隊として活動。昔ながらの町並みが残る木之本の北国街道や江北図書館がとても気に入り、町の魅力を伝える為に頑張っています。