長浜市湖北町地域にある山本山に、冬になると毎年やってくる1羽の鳥がいます。
この鳥が来たという知らせを聞いて、とても多くの人が山のふもとに集まってきます。
近年は、新聞やテレビなどでもその飛来を取り上げられ、冬の湖北を代表する鳥になっています。
この鳥はオオワシと言って、その多くは北海道で越冬する冬の渡り鳥なのですが、なぜか1羽だけが湖北まで毎年飛来し、山本山で冬を越します。
地元の愛鳥家のみならず県外からも観察にどっと押し寄せるほど、人びとを魅了しているこのオオワシ。
「かっこいい」「色が綺麗」「飛ぶ姿が優雅」などと言われますが、何よりも、毎年湖北に飛来してくれていることがその魅力の大きな理由だと、私は思っています。19年目となる今年も、やって来てくれました。
このオオワシに魅せられた人はとても多いのですが、その中でも有名なのが地元のワシタカ専門写真家・山岡 和芳(やまおか かずよし)さん(70歳)です。
今、山本山に飛来しているオオワシ加え、以前に琵琶湖北部に飛来していたほかのオオワシや、その他のワシやタカなどを撮影されています。
約25年前のこと。山岡さんが琵琶湖北部で風景写真の撮影していたときに、突然頭上に大きな鳥が現れ通り過ぎていったそうです。それがオオワシでした。その姿に圧倒されて以来追い続け、今では琵琶湖のオオワシ撮影第一人者とも言える方です。
山岡さんが2011年から書き綴っているブログが「びわこオオワシ夢日記」(http://blog.goo.ne.jp/washi8008)。ブログを見てオオワシを見に来た、山岡さんに会いに来た、という方もいらっしゃるそうです。
山岡さんは、オオワシのとてつもない大きさと、狩りの瞬間のダイナミックさに惹かれているそうです。
(記事中の写真はすべて山岡さんのものです)
山本山のオオワシは、山のふもと付近や、湖北野鳥センターで、毎年11月下旬から2月下旬頃まで観察できます。(ふもとと湖北野鳥センターとの距離は約1km)
また、湖北野鳥センターでは山のふもとまでオオワシに会いに行く観察会も実施します。詳しいことはホームページか電話でご確認ください。
湖北野鳥センター 滋賀県長浜市湖北町今西 0749-79-1289 http://www.biwa.ne.jp/~nio 開館時間 AM.9:00~PM.4:30 休館日 火曜日、12月31日、1月1日 入館料 大人(高校生以上)200円、小中学生 100円(幼児と長浜市内在住の小中学生は無料) アクセス 車:北陸自動車道長浜ICから西へ、湖岸道路(県道331号)を北上し約20分 北陸自動車道木之本ICから国道8号を西へ、湖岸道路(県道44号)を南へ約15分 電車:JR河毛駅からバスで約20分