• 2015.7.27

長浜の怪談


夏の定番といえば、、、怪談。
長浜は戦国の舞台であったり、なにかと話題もありそうなものです。そんなひんやりするお話を聞けないかと、長浜バイオ大学の池内俊貴先生にお話を伺ってみました!
なぜ大学の先生?と思われる方もいらっしゃると思いますが、池内先生は自身の専門分野の研究とは別に、朱雀門 出(すざくもん いづる)というペンネームでホラー小説を執筆されている他、怪談のトークイベントに参加されるほどの怪談・怪異好き。10代の頃から人と会っては怪談の蒐集をしてきた、そんな池内先生から、どんな長浜の怪談が聞けるのでしょうか。

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【長浜市の怪談の特徴】
全国各地に怪談や心霊などの話題はありますが、長浜はそうした感覚を身近に感じているひとが比較的多い方だとか。それを先生は、観音信仰などに代表される長浜のコミュニティのあり方や文化に起因していると考えられているようです。

例えば、弁天様を祀っているある地域のお話。当然のように地域住民の手で守られてきました弁天様。ある家が維持費の共同出資を突然とりやめたところ、、火事によって消失したのだとか。弁天さまは水の神様でもあったのです。

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また、長浜をはじめこのような地域で特徴的なのが、いわゆる霊能者や占い師とも呼ばれる霊的な力を持ったひとの存在です。実は、T町にはそうした力を持った方がいらっしゃるといいます。おどろくべきことには、こうした存在の方が一般的にも認知されていること。

例えば、竜神を祀っていたというある地域のお話。その地域はもともと沼地か何かで、竜神が祀られていたその沼地は宅地開発で埋め立てられました。いつからか、その地域の特定のエリアでは不登校になるの子どもが続出します。頭を悩ました親御さんが頼みに言ったのがT町の霊能者だったといいます。

このように長浜での怪談・怪異の類は信仰などの集落内の精神性から来ている話が多いようです。
もちろん、いわゆる「幽霊」に関連する話もちらほら。かの有名な合戦の舞台になったA川での体験談や、なんてことないマンションで起こってた話など。気になる方はぜひ朱雀門出先生の本を読まれることをおすすめします。

長浜が舞台の体験談は下記の2冊に収録されています。
一冊目は『怪談五色』の「階段でうつむく女」。
二冊目は『脳釘怪談』の「自分の顔が落ちている」

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また完全フィクションの『今昔怪奇録』は朱雀門 出先生が第16回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した作品。本のタイトルにもなっている第一章の「今昔怪奇録」は長浜が舞台のストーリー。実際の地名もチラホラ出てきて、長浜を知っている方なら親しみを持って楽しめること間違いありません!

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いつもより少しリアリティのある怪談をお求めの方は、是非一度書店でお求めになってみてはいかがでしょうか?

執筆:宇留野

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nagahamalabo