• 2015.8.7

やまべのぶどうと、みずべのぶどう


「どこの産地よりも長浜のが一番!」と個人的に思っているものが、ぶどう。
長浜には、今荘ぶどう園と南浜ぶどう園の2園があり、それぞれの生産組合で栽培、販売するほか、ぶどう狩りのできる観光ぶどう園も運営しています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

それぞれの特徴を大まかに紹介してみると
☆今荘ぶどう生産組合 栽培面積約3ha 栽培品種15種
☆南浜ぶどう生産組合 栽培面積約6ha 栽培品種20種

浅井地域の山手にある今荘は山の斜面、南浜は湖岸に近い平地という栽培環境。それぞれの土地に適した栽培方法などを模索しながら、新品種の試験栽培を重ねています。
主な品種は両園共に、糖度が高くて酸味が少ないアーリースチューベン(8月上旬から)と糖度も酸味もたっぷりのマスカットベリーA(8月下旬から)。どちらも香りがよく果汁が豊かです。

IMG_2091-1 (1000x666)

 

IMG_2102 (1000x667)

 

今年のいちおしをたずねてみると、今荘では「天山」、南浜では「シャインマスカット」という品種だそう。
天山は、巨峰と比べて倍以上の粒の大きさ。果肉が透けて見えるほど薄皮で皮ごと食べられます。シャインマスカットも皮ごと食べられる品種で、噛んだときにパリッと弾けるような弾力のある食感が特徴です。
ちなみに両園ともに近年は赤系のぶどう「紅伊豆」や「藤稔」などが人気。生産量が少ないのですがその濃厚な味を求める人が多く、登場と同時に売り切れということも。

IMG_2066 (1000x666)

 

どちらの園のぶどうも大好きな私は、シーズン中何度となく園を訪れ、自分用に、お中元用などの贈り物用にと利用しています。
今はスーパーでいろいろな産地のいろいろな品種が手に入るけれど、断然鮮度が違うし、何より生産される方々から直接買える魅力に優るものはないと思うのです。

IMG_2090 (1000x666)

 

ぶどう狩りはその際たるものかもしれません。
自分でもいだ、採れたてをその場でいただく。冷蔵庫で冷やしたものとはまた別の味わいがあります。もてなしてくださる組合員さんに教えてもらう、ぶどう栽培エトセトラも楽しい。

IMG_2078 (1000x640) (2)

photo_n_1 (1000x667)

 


 

取材時は袋つけの作業もほぼ終える頃。今荘では地元の子どもたちが体験学習として、組合長の小林弘さんから袋つけの仕方を教えてもらい、収穫を待ち遠しそうにする姿を見ることができました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

「雪はぶどうの豊作の兆し」。そういえば南浜ぶどう生産組合漣政次さんと中川喜久男さんがこんなことを教えてくれました。
この間の冬はたくさん雪が降ったように思います。今季はかなり期待できそうです!

 


 

◎もっと楽しむぶどう◎
☆今荘ではオリジナルワインを販売。にごりタイプで白の「長政」、赤の「お市」があり、どちらもフルーティーで飲みやすい。また東近江市のワイン醸造所ヒトミワイナリーでは、同園のシャルドネやベリーAを原料にした本格派のワインを醸造している。(ヒトミワイナリー醸造ワインは同園では販売していません)

wine

 

☆南浜では、地元のNPO法人まちづくりびわから「ミナミハマぶどうジュース」を販売。収穫が終ってからの生産に入るため、販売は11月頃から。アーリースチューベン、マスカットベリーAなどの種類があり、ぶどう本来の濃厚な味わい。(写真は2012年生産ぶどうを使い同年度に販売したもの。紅伊豆バージョンは15年は登場未定)。購入は道の駅産直びわ、湖北みずどりステーションなどで。

jyuce


 

◎今荘ぶどう生産組合
長浜市今荘町1419
電話 0749-74-1322
オープンは8月2日~9月下旬までで、販売は午前8時~午後5時。期間中無休
ぶどう狩りは午前9時~午後5時。ハウス内のため雨天でも可能。(品種は期間前半はアーリースチューベン、お盆頃からマスカットベリーA)

◎南浜ぶどう生産組合
長浜市南浜町
電話0749-72-4173
初売は8月2日から。9月下旬まで。販売は産直びわで午前9時~午後5時。期間中無休。ぶどう狩りは8月16日から。雨天休園。品種はアーリースチューベン。

両園ともにぶどう狩りは大人1200円、小人900円、幼児600円

執筆:矢島

矢島絢子
この記事を書いた人
矢島絢子
学生時代+数年を県外で過ごしUターン。冬の寒さをどうやって乗り切るかが毎年の課題。自転車に乗って肌寒さを感じなくなったときが湖北の本当の春到来だと信じています。そんな自転車の速度で感じるような、長浜の空気を伝えて行きます。