• 2017.10.3 長浜の人
  • 市民カメライター養成講座

湖北の暮らし案内所どんどん 竹村光雄さん


長浜の中心市街を歩いていると、思わず通ってみたくなる路地を見つけることがある。

 

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探求心に身を任せ、路地を進んでみる。

 

 

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路地を抜けた先に見つけたのは、湖北の暮らし案内所どんどん。
隠れ家のようなその空間は、カフェ、イベントスペース、キッチンスペースなど、使い方によって様々に姿を変える。

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どんどんの店長をつとめるのは、竹村光雄さん。
関東で生まれ育ち、東京のコンサルタント会社で働いていた竹村さんは、まちづくりの仕事に関わる中で長浜に出会った。
長浜のまちづくりに取り組むうちに、長浜が持つ魅力に徐々に惹かれ、平成24年に東京から長浜へ移住した。

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現在、竹村さんは長浜まちづくり株式会社で、使われなくなった町家を維持管理する「長浜町屋再生バンク」を運営している。年月を重ねた空間を再生しながら、今の私たちのくらしに関わる活動が、まちの中に戻ってくるようなきっかけづくりをしている。

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「自分たちの人生の何倍もの期間、いろんな人の手から手へ受け継がれてきたものを扱わせてもらえることは、奥深くて想像力が必要で、そんなところに難しさや、やりがいを感じます」
まちづくりに関わる竹村さんは、今見えているものだけではなく、その背景にある人の思いや歴史も見据えているのだろう。

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黒壁の町並みや、川の石垣、長浜曳山祭りなど、長浜には数多くの歴史や文化がある。竹村さんはその歴史や文化の中に身を置き、生活しているのだ。

 

 

長浜曳山祭りにおいては、若衆として祭りに参加している。若衆は、子ども歌舞伎を演じる子どもたちの世話役や、舞台裏のサポートなど、祭りを円滑に運営するための様々な仕事をこなす。
「青年から大人になっていく中で、どうやって責任感を持った存在になるか、人に頼られる存在になるか、人を助けることができる存在になるかという、人との関わりにおいて、大切なことを学ぶことができるのが祭りです」と竹村さんは語る。

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まちをつくり、まちを支え、まちと共に生きる。

竹村さんは、長い歴史をもつ長浜というまちの一部になっているのだなと感じた。

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湖北の暮らし案内所どんどん
長浜市元浜町15-10
0749-53-2532
営業時間 午前10時~午後6時
定休日 毎週水曜日

 

倉田樹
この記事を書いた人
倉田樹
1995年長浜生まれ、長浜育ち。2017年8月現在、滋賀大学教育学部4回生。大学では天文学を専攻する。趣味の写真を活かし、長浜の魅力を伝える方法を模索中。