【場 所】姉川
【道 具】タモ網
【服 装】半ズボン+滑りにくいサンダル
【所要時間】15分
【注意事項】水量や急な天候の変化および周囲の様子を十分確認して安全を確保すること。
【注意事項】遊漁のルールを遵守すること。
【注意事項】参考ウェブサイト >> 滋賀県河川漁業協同組合連合会、滋賀県
猛暑が勢いを奮う8月初旬。
先週から姉川で、大群を成して遡上する鮎の目撃情報が相次いでいました。
「ひっかけで釣り放題やでぇ!」
「網入れたら目瞑っててもすくえるでぇ!」
「明日とかちゃうよ、今やて!今来なあかんわ!」
「鮎が多すぎて、水ん中に棒立てても倒れんくらいの量やわ!」
誇張された表現を鵜呑みにしまいと、
その真相を確かめに行ってきました。
草を掻き分けて土手を下りていきます。
狙うは河川整備後の人工的な瀬落ちです。
遡上を助ける緩やかな形状や、
行く手を阻む背丈ほどの段差があります。
川の水位は天候の具合によって日々変動しています。
雨が降って水量が増すと、こうした段差も呑み込むような早い流れができて、
魚たちはグングン上流に向かっていくそうです。
今年は時期の早い台風の上陸にはじまり、連日の真夏日、夕立もほとんどなし、などなど。
ひと月ほど例年とは違った天候条件が重なった結果、中流域に鮎の大群が出現ということになったのでしょうか??
真相は定かではありませんがポイントに居合わせた毎年ここに来るというおじさんも
「今年は特別多いな。珍しいほどやで。」と言うておられました。
浅い瀬を渡る間にも足先を無数の鮎がすり抜けていきます。
素手でも捕まるんじゃないかと思うほどの量ですが、さすがはこの急流を登ってくるだけのパワーの持ち主たち。素早い身のこなしで指先に触れるのがやっとでした。
対岸近くまで渡ったところにタモ網でもすくいやすいポイントを見つけました。
瀬落ちを力強く上るものすごい数の鮎たち。
勢いよく上り切る鮎、脱落して落ちてくる鮎。
反り返るほどに高くジャンプして見事上り切る者もあれば、あとわずかなところで水流に弾かれて振り出しに戻る者もあり。
まるで自分たちの生きる姿のよう、などと頭をよぎるのもつかの間、
ここはひとつ、落ちてくるところを待つ者に徹することに。
目を凝らしてまつことしばし、
網の中にはピッチピチの新鮮な鮎!
一も二もなく「美味しそう!」という気持ちが、
気がつけばそのまま言葉になって出ていました。
「美味しそう!」
ホッ!
ハッ!
ヨッ!
わずか10分ほどで十分な収穫。
綺麗な夕陽を背に家路に着きました。
帰宅後、さっそく新鮮な鮎をいただきます。
さっと衣を付けて、少し贅沢にオリーブオイルで揚げました。
ちょうど昨日いただいた同じく小鮎の飴炊きや、
畑で採れた野菜とともに、新鮮で美味しい夏の恵みをいただきました。
ごちそうさまでした!
すばらしい環境に感謝!
執筆:竹村光雄