暮らしの特集

長浜で暮らすということ

長浜市は滋賀県北東部に位置し、湖北地方と呼ばれる琵琶湖の北の地です。平成の大合併により市域はとても大きくなり、地元の私たちにとって「長浜」といえばそれは旧長浜市で今の中心市街地を指すなど文化も自然環境もひとくくりには出来ないところなのです。そんな長浜市で、自分らしい生き方を模索し、ユニークな暮らしをしている人たちが増えています。今回はそんな中でも昔ながらの「まち」と自然環境豊かな「集落」で営まれている4つの暮らしを紹介しようと思います。彼らはなぜ生活の地として長浜を選び、いまどのような思いで暮らしているのでしょうか。

長浜で暮らしたいと考える人に――。「こんな空き家情報あります」。

長浜市には、主に一軒家の空き家情報を紹介してくれる「長浜町家再生バンク」と「いざない湖北定住センター」という団体がある。長浜、といっても山間部があれば農村部があり、長浜駅周辺の市街地があるというように、それぞれの地域の表情はまったく違う。そのなかで、長浜町家再生バンクは「長浜中心市街地」として設定されたエリアで町家を中心とした情報をもち、それ以外の市内エリアについて情報を把握しているのがいざない湖北定住センターである。両団体に共通するのは、不動産情報を扱う業者とは違って、該当地域の特色や個性をふまえつつ、そこで暮らす魅力や楽しさを住まいを通じて考え、情報を提供している団体であるということだ。