• 2015.3.16
  • 子どもと暮らし

人がつながれる、みんなの大好きな居場所に・・


地元の交流施設で子どもたちの元気で遊ぶ声が響いてきます。ここは、「みんなのいばしょ結(むすび)」。週に一度、子ども達は学校から家に帰りカバンを置くと、ここにかけつけてきます。そして、隣の公園で遊んだり、学校の宿題をしたり、絵を描いたり、カロムで遊んだり、小さい子がお兄ちゃん、お姉ちゃんとじゃれ合ったりと、みんな好きなことをやり放課後を楽しみます。大人も編み物やおしゃべりしたり、お茶を飲むだけでもいいし、子ども達と一緒に遊んだり、なんでも好きなことができます。

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活動の世話役を行っているのは母親5人。「地域のつながりが薄れていくなか、子ども達の顔を知らない。知らないから誉めれない、叱れない、叱ってもらえない。子ども達は地域で育っていくという空気が薄れているように感じます」。このため、「地域の様々な世代の人たちが一緒に集えたらいいな」、「経験豊富な方々に教えてもらったり聞いたりする場があったらいいな」、「地域の皆さんに家族のように見守られてのびのび子どもたちが育ったらいいな」、「親も子もそんな『居場所』のなかに身をおかせてもらいながら、いろんな人の思いにふれ、人とのつながりを感じることができればどんなに幸せだろうか」と、いろいろな人の価値観のなかで子ども達が育ってほしいという願いから『みんなのいばしょ結』を昨年5月に立ち上げました。

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月一度は体験イベントを開催します。これまでも「こあゆのあめ炊き」「新米パーティー」「光るどろだんご作り」「干し柿づくり」「しめ縄作り」など、地域の方の知恵や手助けによっていろんな体験をしてきました。今日は、近くのおばちゃんを招いてのみそづくり。そもそも味噌は何から作られているか知らない子も多く、興味津々に大豆と糀を合わせて味噌つき機に入れたり、機械から出できたものを味噌の玉にして桶に投げ入れたり、中にはつまみ食いしたり。

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「ここへ行けば誰かに逢える。みんながホッとできて、誰かとつながれる。子ども達には、ここでのつながりや体験したことが大人になったときの宝となり、この地域での楽しかった思い出は地域への愛着に・・・そんな『みんなの大すきないばしょ』にしていければいいな」と、母親たちは期待に胸を膨らませていました。

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子ども達の一番身近な普段の暮らしの中に集える居場所がある。地域の中で子ども達はもちろんのこと、親や地域も育ち合う、そんなつながりのある場になりつつあります。

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執筆:川瀬

川瀬智久
この記事を書いた人
川瀬智久
身長188cm、市役所入庁以来、背の高さだけはNo.1をキープしています(笑) 「人がまちを動かす」を理念に、広報を通じて、人がつながり、共感を与え、市民活動を喚起、活発化させられるようがんばります!今回の取組みで、観光のような「ハレ着」とは違った「普段着」の長浜の魅力、愉しみ方を紹介し、「長浜いいね!遊んでみたいね!住んでみたいね!」と、行動に移してもらえるようデザインしていきたいですね。